さび、タイヤの摩耗にも強い「立体駐車場塗装の塗料」
下塗りでたっぷりとさび止め塗装をした後は、中塗りと上塗りです。
下塗りとおなじく、はけとローラーを使い分けて、たっぷりと肉厚のある塗装に仕上げていきます。
塗料は日本ペイントの「立体駐車場床専用塗料」もしくは、「防塵床用塗料」。
今までの塗料では、タイヤの摩耗部分はすぐにはがれてしまう傾向にありました。
それを強靭で塗膜を固くすることにより、タイヤとの摩耗に耐えうる塗膜が出来上がるというわけです。
特に新しく開発された「立体駐車場床専用塗料」は、タイヤとの摩耗では、これまでの「防塵床用塗料」より強いといわれています。
乗用車によるタイヤ跡試験
下図のとおり、右の写真より、立体駐車場の専用塗料のほうが跡がつきにくい実験結果となっています。
塗装後、気温23℃の条件で24時間と48時間経過した床の上に乗用車を24時間駐車し、タイヤ跡の付き方を評価。
- 速乾性:塗装後48時間(23℃)以上の乾燥で立駐機が使用できます。
- 耐磨耗性・耐薬品性:塗膜が硬く、耐磨耗性、耐薬品性に優れています。
- 耐候性:耐候性に優れ、屋外にも最適です。
- 作業性:はけ・ローラーによる作業性に優れています。
- 立体駐車場/機械式・昇降式:鉄骨(支柱)、パレット
- 立体駐車場:鉄骨(支柱)、床面(金属面)
タイヤと床の摩耗試験
一番左が立体駐車場の専用塗料です。
タイヤとの摩耗に対して、一番強い結果となっています。
実際にも塗膜が固いので、そのような結果となったのだと思われます。
テーパー試験(磨耗論 CS17、荷重500g×2、1000回転)JIS K 5600-5-9に準ずる。
塗装後、気温23℃の条件で48時間経過した各種塗料を、回転物にペーパーを取り付けたもので研磨し、塗膜の磨耗状態・量を評価。
もちろん、仮に指定の塗料があっても、それに準じての塗装も可能です。